大学院のポリシー

カリキュラムポリシー

【博士前期課程】

前期課程は、学校、幼稚園・保育所、児童施設、子育て支援・相談機関、社会福祉機関、NPO等と連携しながら地域社会の中で活躍する高度専門職業人や、人間発達の基盤を構成する社会の諸問題に福祉の視点から取り組み、多様な専門職と連携して、人間の一生を通じての発達と尊厳ある生き方を地域社会において支えることのできる教育・保育と社会福祉に関わる高度専門職業人の養成をめざします。
そのため、教育学、心理学、教科教育学、保育学、社会福祉学を基盤として、子どもとおとなの生活の全局面で現れる多様な発達の危機に対して、理論的、実証的、及び実践的・臨床的な専門教育・研究を行うことによって、こうした危機に対処しうる高度な専門的知識・技能を身につけるカリキュラムを用意しています。
具体的なカリキュラムの特徴は、以下の通りです。

  • 人間発達学研究科は人間発達学専攻の一専攻からなる研究科ですが、広い問題領域をカバーする人間発達学を体系的・有機的に学べるよう、教育課程を大きく三つに区分して必要な科目を配置しています。すなわち、人間発達を原理的に深める「人間発達原論」、人間発達を家庭や学校での対人的諸関係の次元から捉えていかにそれを支援するかを探究する「人間発達支援論」、さらに、人間発達の基盤をなす社会的諸問題を福祉の視点も加味して捉える「人間発達社会論」の三区分です。これらを通して学ぶことによって、人間の発達の全体性とその保障問題をいっそうの広がりと深さをもって学ぶことができるようになっています。
  • 高い教育実践力と理論的分析力を育成し、幼児教育・児童教育の分野でリーダー的役割を担えるようになるため、幼稚園及び小学校の専修免許が取得できる豊富なカリキュラムを用意しています。
  • 「子どもの発達の危機」に対処する高度な専門的力量の育成の一環として、臨床発達心理士資格取得への道が開ける科目群を配置しました。
  • 人間発達の基盤をつくる社会福祉にかかわる思想・歴史・理論から実践的な領域に至るまでの、幅広い内容をもつカリキュラム構成になっています。
  • 現職教員や社会人の学びのニーズに応えるために、夜間授業を開講するとともに、2年を越えての計画的な履修を希望する学生の経済的負担を軽減するため、長期履修制度を導入しています。

【博士後期課程】

後期課程は、人間発達学の研究者及び、教育学、心理学、教科教育学、保育学、社会福祉学などの専門教育を担う大学教員の育成を主要課題とします。さらに、このような高度な専門的知識と研究力をもって、教育または社会福祉の実践現場でリーダーシップを発揮しうる教育並びに福祉専門職者として活躍する人材の育成もめざします。
そのため、人間発達学の対象となる三領域(個人、学校・施設、地域・社会)での探究の相互連関的な展開を視野に入れた学習と研究を重視し、自らの研究テーマと関連するプロジェクト研究への参加を通して、自立的な研究力を獲得できるカリキュラムを 用意しています。
具体的なカリキュラムの特徴は、以下の通りです。

  • 「発達主体の法則性の探究」、「発達主体の学びを保障する実践理論の探究」、「発達主体の生活を支える社会システムの探究」という三つの研究アプローチから、人間発達学の創造に向けた教育研究を展開できるよう、それぞれの探究と関連する研究特講科目をバランスよく配置しました。
  • 「インターンシップ」や「プロジェクト研究」に参加し、地域や教育・福祉現場と連携して人間発達学の実践的課題を探求する中で、院生が研究力を高められるような指導を重視します。
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  • 大学院進学・入学説明会
  • 大学院案内パンフレット